すみれForever:20
ムードメーカーで、元トップスター紅ゆずるさんらと結成したユニット「紅5」のイエローとしても知られる元星組男役・如月(きさらぎ)蓮さん。いま、舞台出演にユーチューバーにと精力的に活動しています。実は凝り性な如月さんの、ユーチューバー研究と芝居へのこだわりとは。宝塚での個性や競争についてのお話も。
宝塚歌劇団OGのみなさんが、次の人を指名しながらリレー形式で登場するインタビュー企画。今回は、元月組男役の宇月颯さんから、同期の如月さんへ。
――退団から1年、舞台にYouTubeにSNSにと、精力的に活動されています。
退団したときは、もう舞台とは無縁の生活を送ろうと思っていました。宝塚にすべてを捧げた16年間で、やっぱり宝塚が一番好きだと思っていたから。それ以外の道は考えられなかったんです。
でも2月に紅ゆずるさんのコンサートに出たら、まったく違う感覚で舞台に立っていました。それがすごく新鮮で。百八十度の方向転換をして、「やっぱり舞台に立ちます」となりました。千秋楽の次の日から、東京で家探しを始めたんですよ。
いざ引っ越しというときにコロナです。舞台でいこうと決めていたのに、全部できなくなっちゃった。だから「舞台だけ」と限定するのもやめよう、せっかく自由なんだから、何でもできるというのを大切にしようと思いました。
前々から「向いている」と言われていたYouTubeを始めたり、ファンクラブを新しく作ったり。SNSも始めました。「インスタ、Twitter、YouTube、ファンクラブサイト、全部やっちゃったよ、いっぱいいっぱいだよ!」みたいな(笑)
宝塚は自分の夢を追いかける場所でした。夢はたくさんかなえられたし、お客様とのつながりもできて、大切な財産になりました。一生分の幸せをもらったので、今度は皆さんのために何かしたいとずっと思っていて。ハッピーなものが生まれるのなら、何でも挑戦していいんじゃないかと。
拡大する10月の朗読劇「さらば、黒き武士」では初の女性役となるくノ一を、12月の「お私立 花村学園」ではイケメン高校生を演じる
凝り性な如月さんのユーチューブ研究とは。原点になったという星組の「宴会集団」についても語られます。これから出演する舞台の役作りや、宝塚と個性、競争のお話も。
――YouTubeは企画から編集まで一人で手がけています。
人気ユーチューバーの動画をず…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル